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リハビリテーション

リハビリテーション

 理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)がおり、入所・外来の利用者に対し、必要に応じてリハビリを実施しています。

理学療法(PT)

運動療法

 運動発達の遅れや障がいがある方が対象となります。年齢・障がいの程度・生活環境・ニーズを十分に考慮し、個別のプログラムを行います。座る・立つ・歩くなど、基本的運動能力の発達を促進し、より日常生活が安全・快適で自立して過ごせるように支援します。

物理療法

 電気刺激や温熱を利用し、痛みの緩和や運動機能の改善を図ります。

呼吸理学療法

 呼吸器症状のある方へ、治療機器(パーカッションベンチレーター・カフアシスト)を用いて症状の改善を図ります。また、楽な呼吸ができるように適切な姿勢や胸郭の運動を援助します。

集中的なリハビリテーション

 お子さんが単独または親子で入所して、集中的なリハビリテーションを行い運動機能の向上を援助します。

訪問リハビリテーション

 感染症にかかりやすいなど、健康上の理由で通院が困難な方に対して、ご自宅にお伺いしリハビリテーションを行います。

スポーツ活動

 入所者を対象にパラスポーツに参加する機会を設けています。体力や技能の向上のみならず、集団活動や地域との交流を通して協調性や社会性を養うお手伝いをします。

作業療法(OT)

 運動面の発達や理解、コミュニケーションの遅れ、運動や手先の不器用さや、情緒や行動面に問題を抱えるお子さんに対して、ご家族やお子さんの困りに寄り添い、発達を支援していきます。具体的には楽しみながら運動、操作、適応能力の発達を促すこと、また生活用具の調整や工夫、環境の調整を行うことでお子さんが生活しやすくなるように支援していきます。

感覚統合療法

 遊具を使用した遊びを通して発達の土台となる様々な感覚刺激を提供し、運動や手先の操作の発達、集中する力などの発達につなげていきます。
ボールプール
 楽しみながら触覚体験を積み、ボールを全身で感じることにより、身体のイメージを育てていきます。
オーシャンスイング
 揺れの中で身体の傾きや動きを感じ、姿勢を保つ力、バランスをとる力を育てます。また他の遊びを組み合わせて、安定した目の動きの向上を図ります。
ひこうきスイング
コアラスイング
 重力に負けずに、伸展姿勢(手足を伸ばす)や屈曲姿勢(しがみつく)をとる練習を行います。この姿勢がとれるようになると、身体の左右や手足を協調的に使う運動が上手になります。また、着席姿勢が良くなり、手先の操作の安定につながります。
 

日常生活動作

 発達段階とライフステージに合わせて、服の着脱やボタン、スプーンやフォークなどの食具の使い方の練習などを練習します。
箸操作
更衣動作

上肢機能

 学業や生活の基礎となる操作の練習を行います。手の操作だけでなく、目と手の使い方も練習していきます。
指先の操作(目的に合わせてつまむ、離す)
ハサミ操作
ペン操作

認知機能

 パズルやブロックなどの様々な知育玩具や教具を使って、記憶力、思考力、理解力、判断力などの知的な能力を育てます。
くみくみロープ
パズル

協調運動

 うまくできない理由を考えながら一緒に練習していきます。たとえば縄跳びでは必要な筋力やタイミングを計る力、身体を協調させて動かす力を育てていきます。この他にも鉄棒やサッカー、野球等も練習しています。
縄跳び
スポーツ

補装具の調整(環境調整)

 利用者の方が作業しやすいように、その人の機能に合わせた自助具の作成や調整、周囲の環境の調整を行います。
パソコン操作
自助具

言語聴覚療法(ST)

 言語聴覚療法では、呼んでも振り向かない、ことばの発達が遅い、発音が不明瞭、話す時に言葉を繰り返す・つまる等の聞こえ、ことば、コミュニケーションに心配があるお子さんやご家族に対して必要な支援を行います。また、食べる・飲み込むことに困りのあるお子さんに摂食・嚥下機能に関する指導を行っています。

聴力評価、補聴器等に関する指導

 産婦人科、精密医療機関にて新生児スクリーニングやABR(脳波での聴力検査)の検査を行った後、耳鼻科診察とともに聴力検査にて聞こえの評価を行います。必要に応じて補聴手段(補聴器や人工内耳)を耳鼻科医と検討します。また、楽器での音遊びをはじめとした聴覚活用や言語指導も行っています。
聴力検査の様子
 お子さんの年齢や発達に応じて検査方法を変え、聴力評価を行います。
聴覚活用例
 音遊びなどで楽器音への気付きを促し、お子さんの反応を保護者とともに確認します。ST場面やご家族での生活音や声かけへの気付きから言葉の聞き取りに繋げていきます。

言語・コミュニケーションに関する指導

 好きな遊びやスキンシップ遊びなどお子さんとのやりとりを通して、セラピストとの関係性を深めながらコミュニケーションを促していきます。また、お子さんの特性に合わせた関わり方、写真や文字の活用などコミュニケーションを円滑に進めるための工夫などを支援します。
 ことばの発達、生活の中での困りなどお子さんの状態やニーズに応じて、物事の認識や思考、言葉の理解、表現を促していきます。キャラクター教材を使った遊びや言葉遊びなど小さなお子さんも楽しんで言語や会話の練習ができるように支援します。また、お子さんの発達に合わせ、保護者の方とご家庭で過ごす際の関わり方や会話の時の話しかけのポイント、工夫などの助言も行います。
 吃音については、吃音についての正しい知識や適切な関わり方をお伝えしながら指導します。
個別指導の様子
 ことばで表現するためには、しっかりと理解することが大切です。そのため、お子さんが次に目指す語彙や文の理解を促し、表現に繋げていきます。練習ではお子さんの興味に合わせて様々な教材を使ってクイズや言語遊びをしたり、時には自分の好きな題材を選んでお話を作ったりしながら、ことばの練習をしていきます。
 また、ことばの練習だけでなく、楽しくやりとりをする経験を積み、コミュニケーションへの意欲を高めながら円滑な会話を促します。

発音指導

 正しい発音方法の習得に向け、目標とする発音に必要な唇・舌の動きの指導や正しい音の聞き分けなどの練習を行っていきます。
発音練習の様子
 唇や舌の動かし方などを一緒に練習し、発音方法を伝えます。練習は、すごろくなどのゲームとともに繰り返し行い、会話での正しい発音の定着を図ります。

意思伝達装置などを用いたコミュニケーション指導

 スイッチを使った遊びなどを導入し、好きな遊びの中でのやりとりを通して、要求をはじめとした意思表示を促していきます。また、お子さんの言語発達や身体機能に合わせて、話し言葉以外にも写真・絵カード、意思伝達装置(スイッチ)、タブレットなどのコミュニケーション手段を検討していきます。
スイッチを使った遊びの様子
 スイッチを使うことで少しの身体の動きで玩具で遊ぶことができます。「自分でできた!」という気持ちを育み、自分から玩具へ手を伸ばしてみる、周囲の人に声をかけてみるなどの自発的なコミュニケーションを促します。
コミュニケーション手段の例
 お子さんに合わせて、話し言葉に変わるコミュニケーション機器や絵カードなどの表現手段を検討します。

摂食・嚥下機能に関する指導

 必要に応じて理学療法士・作業療法士と連携しながら、お口の発達に合わせた食形態や食事の進め方を検討し、支援していきます。食べることに必要な唇や舌などお口の動きを促すため、ご家庭での食事の様子をお聞きしながら、実際の食事場面での練習やお口遊びなどの練習をします。
摂食・嚥下指導の様子
 実際の食事やおやつ場面で、食べやすい姿勢を調整しながら、食べる、飲み込む練習を行います。
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